現場から

writer_toro2004-11-06

ご無沙汰しております。
アンテナの最下層の常連です。トロです。

10月中旬からイロイロゴタゴタありまして、今週は水曜まで新潟の被災地の方に行ったりなどでやっと今日落ち着きました。

避難所には物資は行き届いており、大きな避難所では食料が余り平積みのまま賞味期限切れを向かえるほど。小千谷などでは水道も復旧し始め最低限の生活レベルは確保されつつあります。

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しかし、避難所には「笑顔」がない。体育館内に流れる空気は果てしなく重く窒息しそうで、情けないことに5分も待たず屋外へ飛び出してしまった。震災から2週間。とりあえずの糧を得て気持ちが落ち着くと今度は先行きの不安が募ってくる。腹が満ちた後でやってきたのは「心の飢えをどう満たすか」という課題。


朝起き、地元紙を読み、自衛隊の炊き出しに食べ、ニュースを見るため数少ないテレビを被災者で囲み、床に戻りまた次の食事を待つ。何もすることがないからつい悲観的なことを考えてしまい表情が暗くなる。余震が続くなか、あまりに余った時間は心の傷口をさらに広げてしまう。


全国からやってくるボランティア。実はボランティアによる限られた範囲での奉仕活動より、遠方からの来訪自体が被災者の勇気付けになっている側面がある。「北海道からも四国からも若い人が来てくれた。日本はまだ捨てて物じゃないね」と初老の男性は笑顔でそう語った。来てくれるだけで嬉しい。現場に行くだけでも「支援」になりうる。

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被災地は今、「笑顔の支援」を求めているとボクは感じました。これはモーニング娘。及びハローの得意分野ではなかったかな?現地は余震が続きなおも予断が許せない状況ですからコンサートなど大掛かりなものは出来ないにしても、手を振り、握手をし笑顔を見せるだけでも十分な支援活動になると思います。「人気取りのパフォーマンス」や「お涙頂戴の話題づくり」「被災地の空気を読めてない」などと擦れた感想を持つ人には少なくともボクは出会いませんでした。
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途中、柏崎市に赴き自分の目で状況見て現地の人に話を聞いたところ小川さんの出身地域の被害は比較的軽微だったので一安心。