ブランドってなんだろう？エースってなんだろう？

日本で最も売れている海外ブランド「ルイ・ヴィトン」（０３年度申告所得）。ルイ・ヴィトン全体の売上げの半分が日本での販売から当然の数字なんですけど（でも、これは異常だよね）。日本人女性でヴィトンブランドの商品を持っていない人の比率は、携帯電話も持ってない人の比率と同等らしい。えらいこっちゃ。もはや国民的な鞄屋さんなのだ。

国民的？国民的といえば、我がモーニング娘。ですね。最近はトンと聞かなくなりましたけど（最後にテレビで聞いたのは岡女。体育祭）。ゆえにルイ・ヴィトンには興味を持っていました。買ったことはないけど。

さて、ニッポン人はなぜルイ・ヴィトンに弱いのでしょうか？

識者によると、ルイ・ヴィトンは２つの価値を大切にしているらしい。時代を反映し変化し続ける「瞬間的価値」と、時代が変わってもその価値は変わらない「永続的価値」。どちらかに偏ることなくバランスが取れているのがブランド化にとって重要らしいのです。

その時代にあったエースを投入し続けるのが前者。比較的コアなユーザーの足を直営店に向かわせ、若年層の支持を得て、そしてはまらせる。

後者は前者で得た客層を「伝統」で酔わせる。昔ながらのファンを満足させる。信頼を勝ち取り、はまらせ続ける。ボロボロになったヴィトンのバッグを見て人は人生を振り返る。いつのまにかヴィトンの歴史と自分の人生を重ね合わせてしまう。

そこまででメロメロになっているニッポン人を落とす最強の口説き文句といえるのが「職人気質」。ルイ・ヴィトンもエルメスもＢＭＷも商品は必ず「工房」で開発、生産をする。ニッポン人は「工房」に弱いのだ（ベリーズのことは言ってませんよー）。
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今のモーニング娘。に「瞬間的価値」と「永続的価値」、そして「職人気質」はあるでしょうか？

つんく氏の「７期でエース投入」発言からして瞬間的価値の創造に関しては積極的と見ることができます。ただ、「エース」とはなんでしょ？「センターに立てる人」ならこれまでも数人加入してきました。でも、氏の発言から解釈すると現在は「エース不在」なのでしょう。「エース」と「センターに立てる人」は同義に思えて１光年の開きがあるように小生には思えます。

個人的な解釈ですが「エース」とは「事務所からも、一般の方からも、そしてメンバーからも圧倒的な存在として見られている人」だと思います。他のメンバーとは比較の対象にならないほど群を抜いている人。ゆくゆくは「○○さんのいるモーニング娘。」と言われるくらいの人材です。

そんな人を在野から探し、新メンバーとして加入させ、年功序列的な秩序を無視し、彗星のように諸先輩を追い抜き、モーニング娘。の頂点に立つ。恐らく、こんなことをすればモーニング娘。は“壊れる”かもしれません。少なくとも永続的価値は分断されるでしょう。
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確かにモーニング娘。はすでに一度経験をしてます。ご存知の通り「後藤真希加入＆ＬＯＶＥマシーンリリース」です。でも、それは正式デビューから２年も経たない時期だからこそ、「過去の遺産（永続的価値）」を捨てる覚悟で勝負をすることができたのだと思います。ＬＯＶＥマシーンからちょうど５年。「エース投入」発言は、何もかも捨てる覚悟に裏打ちされたものなのでしょうかねぇ。（ボクの個人的な解釈ですが、モーニング娘。のエースは、開祖である安倍なつみと中興の祖である後藤真希の２人だけだと考えています。つんく氏サイドは「なっち」「ごっちん」を求めているような気がしてなりません。２人に帰ってきて欲しいけど、そういうわけにはいかないから「なっち・ごっちん級」の人材を探そうとしているのではないかと）
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最近、瞬間的価値へ傾倒しすぎて「永続的価値」や「職人気質」を見失っている企業が多いように思えます。グローバル化や技術革新で世の中のスピードは急速に上がり、時代に取り残されまいと自らのペースを失ってまでやみくもに走り、その企業がどこを目指しているのか経営陣すらも分からなくなっているような気がします。「これぞソニ―だ」という商品に最近出会いましたか？ブランドのバランスが悪く、結果的に新規のブランドを立ち上げても根づかず、均整のとれた海外ブランドばかりが目立ってしまう。この辺が中途半端な景気回復の原因なのではないかと思います。日本企業が罹った新たな「病」と言って良いかもしれません。モーニング娘。のフロントの方々、流行り病にかからないようお気をつけ下さい。娘。ブランドのバランスにご留意を。

てか、７期メンバーはガリ子（中２＠魚好き）だったよね。うっかり。
うん、破壊王ガリちゃんならモームスぶっ壊しちゃうね間違いなく。